デブ親爺の自転車ダイエット

escape R3に乗ってダイエット

料理を褒める

私の妻は料理が上手だ。

毎日美味しいものを作ってくれる。

食べ終わったら 「ごちそうさまでした」

「今日も美味しかったです」とお礼を言う。

でも、30年毎日同じお礼を言い続けている。

それでいいのか?

もっと感謝を上手に伝えたい!

 

少し前に読んだ小説 「蜜蜂と遠雷」或いは漫画 「ピアノの森

これらは音や旋律を言葉に変えて読者に上手に伝えている。

例えば主人公のピアノ演奏を「無数の小さな光の粒が天井からゆっくりと降りてくる」

こんな形容を重ねて音を言葉に変える。

言葉でピアノの音色と旋律を伝える力は本当に素晴らしい。

そこで食事を褒める時にこの手法を使ってみた。

パスタ等のイタリアン中心の食事の時は

一口食べて目を閉じる。

「ほら耳を澄ませてごらん

ミラノ大聖堂の鐘の音が聞こえてくるよ」

或いは

ナポリの裏道に積まれた木箱の上でネコがひなたぼっこしているよ

あ、今あくびをしたね」

中華料理の場合は

紫禁城の瑠璃瓦を濡らして雨がしとしと降っているよ とても美しい雨音が聞こえる」

満州の平原を駆け抜ける風が長城にあたる音が聞こえる 長城を超える夢を見ていたヌルハチ・ハーンの夢のような味だね」

 

大事なのは一口食べた後 目を閉じてゆっくり語ること

これが大事

ついでにカレーの時は

「ほら、ガンジーがはにかみながらお皿を出しておかわりを頼んでいるよ きっと気に入ってくれたんだね」

こんな事を毎回言うようにしている。

もうほとんど古典落語の子ほめそのものである。

一生懸命に感謝を言葉に変えて伝えても

妻は私をただの口先男と呼ぶ