この世の中には絶対に手を出してはいけない物がある。
これらに手を出したら底なしの沼に引きずり込まれてしまう。
分かっているのにとうとうペットボトルのウイスキーに手を出してしまった。
かねてから私はペットボトルに入った酒を
「人間失格の酒」と蔑んでいた。
このゴールデンウイークをステイホームなどと呼びかけられている。
カタカナで言うな!
「閉門蟄居を命ずる」っ言い直せよ!
入り口に竹矢来組まれないだけで実質的には閉門蟄居だろ。
その蟄居の身 する事がない。
カミさんが仕事に行っている昼間についつい盗み酒。
ウイスキーをハイボールでほんの一杯のつもりがあっという間にボトル半分。
ウイスキーのボトルが一週間保たない。
いちいち買いに行くのも面倒。
そこで手を出したのがこれだ。
2.7リットル入り。
普通ウイスキーの容量はmlなのにこれはリットル表記。
漏斗で空いたウイスキーの空瓶に移す。
何かワクワクして楽しいぞ。
少し言い訳をさせてもらう
このウイスキーには取っ手がついていない。
4リットル位のボトルには取っ手が付いている。
この取っ手付きの酒を「廃人証明書」と私は呼んでいる。
今回買ったウイスキーには取っ手が付いていない。
単にお天道様に顔向け出来ない買い物をしただけであってただの「人間失格」
廃人まで至っていない。
さてこれから私は取っ手の付いた酒を買う修羅の道を歩むのか
はたまた700mlの普通のウイスキーを買う凡夫の道を歩むのか
堕ちてみたい誘惑に抗う日々である。